大型特殊免許を取得した話

お久しぶりです。Taipinです。

今回の内容は先日、大型特殊免許を試験場での試験(いわゆる一発試験)で取得しましたので、免許取得までの記録をまとめておこうと思います

この記事の目次

大型特殊免許とは

このブログは旅行を主に取り扱っていたので、大型特殊免許とは何ぞやって人もいるかと思いますので、何が運転できるかというと、国土交通省の車両種別に関する資料を見てみると「特殊自動車のうち、小型特殊自動車の規格を超えるもの」ということ

簡単に言うと特殊車両は全て公道で運行できる免許ってことです。

じゃあ特殊車両って何なのかというのも調べてみると、これがとてもややこしい…

特にややこしいのが車両に関する法令が”道路交通法”と”道路運送車両法”の2種類が規定されていてかつ、内容が微妙に違う…細かいことは下記Wikiを見てください

Wikipedia特殊自動車

 

まあ、すごく雑にまとめると普通の車ではないホイールローダーとかブルドーザー、キャタピラのついた車両のこと全部らしい

ちなみに小型特殊については、普通免許を取得するとおまけで着いてくるので、個別で取得する人は相当レアかと思います。(原付と同じ学科試験のみのとなります)

取得方法

さて、免許の概要がわかったけど、多くの人は使うかどうかわからない免許になるので「無駄になるかもしれないのに免許取得で教習所に行って時間もお金も掛けるの?」と思うでしょう。

教習所に行けば普通免許を持っていたとしても10万円前後が相場なので、二輪免許がないのなら、同じ値段ぐらいで取得できる普通自動二輪の方がまだ実用的だと思う。

そんな訳で今回は免許の取得は教習所に通わず、試験場で技能試験を直接受験する、一発試験という方法を使って免許取得をしてみることにしました。

これで合格すれば数回の試験、数万円で免許が取得できるわけで、これを使わないわけにはいきません。

ただし、一発試験はメリットとデメリットがあります。

メリット 説明
安い 最低¥6,100で取得可能。通常の教習所に比べて費用が低い。
複数回教習所に通わなくても良い 教習所に通う必要がないため、時間的な負担が少なくて済む。
デメリット 説明
試験の難易度が高い 教官からの指導が受けられないため、技能試験のポイントを掴みづらく難易度が高い
試験に落ち続けると結果的にお金が掛かる 一発試験で合格できない場合、試験料を何度も支払うことになり、結果的にお金がかかることがある
平日のみしか試験が受けられない 平日に試験を受ける必要があるため、仕事や学業との調整が必要

正直、金額以外にメリットはないんですが、それでも1/10以下の金額で免許取得できる可能性があるのはやってみる価値ありですね。

大型特殊免許の取得条件

年齢満18歳以上
視力両眼で0.7以上、かつ片眼で0.3以上
色彩識別能力赤・青・黄色の識別が出来る事
普通自動車免許と同じ条件となります。
原付、小型特殊以外の免許を所持していれば、学科試験は免除されます。

 

実技試験実施内容

場内での実技試験のみで路上試験はありません。

試験内では基本的な走行、右左折、踏切の通過などを実施します。

また、個別に下記課題が指定されています。

・方向転換

・指示速度(20km/h)

一発試験のコツ

試験場での一発試験は今回以前にも普通免許取得の時にも経験していますが、コツで一番大切なのはともかく「法規を遵守した走行」です。

安全確認の方法、方向指示器を出すタイミング、走行する場所など、免許を持っていても意外に法規を遵守した走行というのはできていないものです。

例えば左折時の走行方法を挙げてみると

・交差点30m+3秒+α前に左側安全確認(バックミラー、サイドミラー、目視)

・左方向指示器合図

・左側安全確認

・左側進路変更(路肩から50cm程度に寄せる)←完了時点で30m前になるようにする

・左側安全確認

・路肩に沿って左折(路肩から50cm程度を維持)

上記の感じで例外もありますが基本は右左折の度にこの何回確認するんじゃってくらいの確認をしなくちゃいけません。

また、重要なのがメリハリのある運転

安全に運転すればいいと思ってゆっくり走ろうと考えるかもしれませんが、法規走行の中には「安全にかつ円滑な交通」という指示があります。そのため。基本的には安全な状況下であれば制限速度いっぱいで走ることが求められます。

そして大型特殊では交差点での小回り

ともかく太字の3点ができれば合格の可能性がとても上がります。

運転の技術についても指摘されことはありますが、試験官もその辺は甘めに見てくれることが多いです。

また、試験は100点から開始して、終了時点で70点(二種の場合80点)残っていれば合格の減点方式なので多少のミスは許されますので、ある程度減点される前提で攻略を組むと良いかと思います。

その他一発試験にはともかく事前情報の勉強が一番ためになるので、下記詳しい解説サイトを参考にしてみてください。

【一発試験合格マニュアル】大型特殊自動車1コース(一種&二種)これを読めば絶対に合格できる!

→一発試験の心得や幕張試験場のコース解説が詳しく記載されています。

大特(大型特殊)免許一発試験受験記

→神奈川県での一発試験の解説があります。練習の方法を参考にしました。

 

試験の記録

試験の準備

一発試験を受けるためには、千葉県の場合には技能試験予約が必要になるため、まず免許センターに行かなくていけない。実質免許センターには最低2回行かないと免許取得できないシステムになってる模様。

3/14まず幕張免許センターにて技能試験を予約

千葉県民でも東葛地区だと幕張遠いんですよね…

平日は毎日実施している試験の次回の空いてる日は4/4ということで、意外に受験する人がいるらしい。思ったより時間が掛かってなんだかな

適性試験などは当日にやるようでこの日は試験コースを確認して帰ることに

試験コースは画像のように2コース準備されてます。

試験中は試験官から指示はありますが、覚えてしまいましょう。

1,2コースは当日朝に発表されるのでどちらが来ても対応できるようにしておくのがベターです。大特はそんなに複雑でないので比較的簡単に覚えられるかと思います。

試験日まで時間があったので、一回ぐらい試験車両の練習をしようと、練習場を探したところ、千葉県内には練習場はないらしい

しょうがないので、近県で探してみると

・神奈川県:㈱二俣川自動車学校

・埼玉県:太陽商事株式会社運転教育センター

どちらかみたい

料金を調べると二俣川の方は入所金が掛からず単発で練習できるらしいので、こっちに連絡してみると

「3月中は教習お断りしてます。4月以降に実施予定です」とのこと

普通免許の試験などで忙しく大特は後回しのようだ。

ともかく4/4試験だけは、ぶっつけ本番で行って、そのあと練習は考えることにしました。

試験一回目

試験一回目:不合格

初めての試験、午前中の試験だったため幕張試験場に8:30までに集合しました。

この日の大特受験者は私以外に2人いるようで合計3人でした。締め切り時刻ギリギリに受付したので最後の受験になりました。

この日のコースは2コースでした。試験待合室は普通や大型、牽引などを受ける人も一緒でした。それにしても日本人より外国人が多くて、ここだけ外国みたいでした。試験時間になると試験官がゾロゾロ来て、試験の内容を説明します。この内容は数年前に受けた普通免許の一発試験の時と同じなので、特に疑問点はなかったです。(前回は兵庫県で受けたけど)

一応、質問ができたので、試験車両の操作方法などが試験前に確認できるかなどを確認しておきました。(試験の内容については回答できないらしい)

試験開始前に操作方法は教えてもらえるとのことで、ちょっと安心。

1人目、2人目の人は2~3回目の受験だったらしいのでちょっとだけ、試験の感じを聞いてみると「車体の幅感覚が掴めない」とのこと

前回落ちた理由とかも聞きたかったんですが、ちょっと嫌そうな顔されたので止めておきました。

この時、牽引を受けてた人?が横から「着座位置を上げて前輪が見えるようにするのが重要だ!」とか得意げに言っていて、当時はふ~んぐらいに思っていたのですが、合格後に振り返ると、別に低い位置でも確認できるので、正直どうでもよかったです。

1人目、2人目の試験が始まったので、一応遠くからどんな感じか見てると、どちらの人もコースの半分も走らずに終了して、発着点に戻ってきました。

残念ながら、どちらも不合格ですね

ということで思ったより、早く回ってきて自分の番

まずは、試験官に試験書類と運転免許を渡します。

車両をぐるっと回って安全確認完了後、乗車。

操作方法を一通り聞いて、出発準備をします。

シート調整、ミラー調整、シートベルト

エンジン始動

サイドブレーキ解除…とここで試験官から指摘

「バケットが上がってないですよ、このままでは発進できません」

あ…やらかした。緊張でバケットを上げるのを完全に忘れていた…

急いでサイドブレーキをかけなおして、バケットを上げて出発準備完了。

結構危険な行為だし、一発試験中止かと思ったんだけど、バケットの上げ忘れは5点減点らしい、残りの減点は25点か…

出発準備ができた後は、安全確認、出発合図を出して出発

出発して100m程度は慣らし運転ということでいろいろ試してみたのですが…

・ハンドルがすごくクイックで車体の中央で曲がるのが慣れない

・乗り心地が悪い(跳ねる)

・エンジンブレーキが強い

こんな感じの印象でした。ともかくハンドルに遊びがなくて、まっすぐ走れないです。

慣らし運転終了後、少し慣れましたが、やはりふらつく…

ですが、交差点での右左折は何とか通過。幕張試験場はすぐに方向転換の課題なので、初めての方向転換

これはイメージトレーニングだけしてましたが、正直普通車より簡単です。

試験車両が中折れ式WA100-8という車両なのですが、小回りがとても利きます。

だからふらつきが発生するんでしょうけど…

(参考:コマツ商品ページより)

ということで思ったより簡単に課題は通過、試験官のペンが走る音は何回か聞こえるけど、まだ試験終了は言われない。

途中、「ふらつきが多いので、まっすぐ走りましょう」とのアドバイスがあり、ふらつきで複数回減点があったんだなと理解

1,2人目が終了した部分も超えて、踏切も超えてあと残り3割ぐらいになったところの左折交差点で少しふらついたところ、試験官から「発着点に戻ってください」の指示

あ~あと少しだったのになぁと思いながら素直に発着点に戻る。

不合格なのは確定なので、ダメだった部分のアドバイスをもらうと

ふらつきが多すぎる

一部交差点で安全確認が甘かった

とのこと、確かに緊張して安全確認が甘かった交差点があったのは感じていたが、やっぱり指摘されたかって感じ。ふらつきは、練習しないと改善する感じがしなかったので、やはり練習の予約を入れることにしました。

また、次回の試験日は4/25の午後で予約を入れました。

運転練習(神奈川県二俣川試験場)

3月時点では4月以降に教習再開予定で予約が取れなかったのですが、4/4の不合格後に連絡してみると、受付を再開していて翌週の土曜日に練習できるとのことだったので1時間の練習予約をすぐ入れました。

金額は指導料+コース使用料+貸車料合わせて¥12,900

神奈川県は土日に試験場のコースを開放しているので、練習は実際の試験場で実施するらしい。

コースと車は神奈川県の交通安全協会に払ってるもので、自動車学校に払ってるのは¥4,660円と格安で良心的です。

神奈川県の免許センター、初めて来たけどすごくきれいなのね…羨ましい

大特以外にも普通車や大型なども一緒に練習しています。

もちろん車両は持ち込みでもOKとのこと。千葉県も見習ってほしい

指導してくれた人はおじちゃんでしたが、前回の不合格になった経緯を説明したところ

「それならともかく小回りの練習を目一杯してみようか」とのこと

基本的には下記、神奈川県の試験コースを基に小回りを何回も練習しました。

指導で指摘されたのが

・もっと強く加速して一気に20キロぐらいで走ってもよい

・小回りは前輪を道路の側溝に合わせて曲がって(内輪差はない)

この二点をともかく指摘されました。

1時間ともかく交差点を曲がりまくって、ほぼふらつきがないぐらいまで上達できました。やっぱ慣れって重要だよね。

あと、これはそんなに意識してなかったんだけど、加速をもっと大胆にして良いとのこと

自分では結構元気よく加速してたんけど、かなり踏み込んでOKです。

この練習で相当自信がついて、次回は合格できそうな気がしてきました。

これは金出して練習する価値があります。

試験二回目

試験二回目:合格

先に結論を書くと、二回目の受験で無事合格しました。

4/25前回の指摘内容と二俣川での練習のことを思い出しながら試験を受験

この日のコースは前回とは違って1コースとのこと

ここまでに学んだ試験に重要なポイント

・バケットを上げ忘れない

・安全確認を確実にする

・小回りは側溝ギリギリ

いま振り返ってもこの3つがともかく重要です。

この日の大特受験者は私だけだったので、一番目の受験でした。

出発準備でちゃんとバケットも上げて出発

流石に練習しただけあって慣らし運転でばっちり感覚を掴めました。ただ、出発地点から方向指示器を戻す時に誤ってハンドル左側のレバーを操作してしまいました。

普通車であれば左側はワイパーになりますが、大特車両の場合、ギアレバーなんですよね(前進、ニュートラル、後進)

真ん中に戻したのでニュートラルに入り、エンジンが空ぶかしとなり相当焦りました。

幸い、慣らし運転だったので試験官には睨まれましたが減点はされず冷静に前進に戻して事なきを得ました。

試験前に海外でレンタカーなんて乗るもんじゃないね(外国かぶれ)

その後、方向転換、踏切、指定速度課題を経て、コースを完走することができました。

駐車措置をした後に、試験官からコメントがなければ下車して試験終了となります。

下車後試験官から「合格です」との言葉をもらいこれにて合格確定。

前回受けた兵庫県では、”合格予定”と言われて、その後に合格発表があった気がしましたが千葉県はそのまま教えてもらえるそうです。ちょっと驚いた。

全ての試験が終わった後、試験官に呼ばれて、合格書類を作成してもらい当日に免許交付されました。

交付には¥2050の手数料が必要です。

合格の文字は嬉しいですね

種類欄に大特が追加されました。

私は原付から取得しているのですが、ミスで小型特殊を取り忘れたので全部の種類を埋めるフルビット免許にできないのがちょっと後悔してるポイント

費用

さて、一番気になる費用をまとめてみよう

項目費用(円)備考
交通費¥3,492試験場往復2回
二俣川往復
試験費用¥8,100受験2回
免許交付手数料¥2,050
練習費用¥12,900二俣川自動車学校
合計¥26,542

交通費など諸々込みで2.6万円は格安ではないですかね

ちなみに平均の費用は10万円程度なので7.4万円程度お得でしたね。

まとめ

旅行メインのブログで普段とは違うライフハック(なのか?)的な記事にも挑戦してみました。

個人的には一発試験は初めてではなかったですが、慣れない車両での受験は結構大変でした。とはいっても絶対合格できないというレベルではなかったかなと思います。

コツなどネタとしては書きやすい記事となったので、アクセスが稼げるなら、このような記事も書いていこうかなと思ってます。

大特取ったら次は普通二種か大型二輪かなぁ

また機会があったrら書きます。

それでは今回はこの辺で

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