お久しぶりです。Taipinです。
またもや旅行とはちょっと違うのですが、最近登山をしていまして、先日富士山に登りましたので装備やどのような準備をしたかを記録しておきたいと思います。
この記事の目次
登山のきっかけ
普段、趣味として国内国外問わず旅行に行くなかで簡単な登山はちょこちょこしていたのですが、本格的に装備を整えての登山はできていませんでした。
今回、高校時代の友人から急に「富士山に登りたい」という提案をしてもらったので、これは良い機会と思い富士山登頂にチャレンジしてみることにしました。
富士山登頂の難易度
登ることは決まったとはいえ、まずは本当に素人が準備を始めて登れる山なのかというのを調べてみることにしてみた。
富士山に関しては登山者が多いらしく、難易度を調べようもページが乱立していてなかなかわかりにくいのですが、以下サイトをピックアップして紹介すると
ルートが6つあるらしく、初心者は一番有名な「吉田ルート」であれば体力さえあれば技術的な課題は少なく初心者でも十分登頂できるようだ。
必要な装備
装備については一般的な登山用具を準備すれば問題なく、富士山だから特別これが必要というものはないようだ。
登山装備については詳しく説明しているサイトが世の中にたくさんあるので簡単に登山練習でも活用した登山用具を記載
・登山ウェア
・登山靴
・バックパック
・ヘッドライト(御来光を見るならば必要)
・帽子
・雨具
この辺を準備してもらえれば基本的には大丈夫。
経験として、頂上付近は夏でも特に寒いので防寒着は少し多いぐらいがオススメ
登山練習
ここからは富士山登頂まで登山の練習として登った山を紹介
愛鷹山
静岡県にある山、最寄り駅は三島駅
標高1,187m、頂上から富士山が見えてまた一等三角点があることでも有名な山
登山口は水神社という神社からになります。
登山口の看板は少し奥にあります。これでは何時間かかるかわかりませんね。
ここが本当に初心者向けなのか?ってぐらい道がわからない登山道を進みます。目印はピンク色のリボンです。
登山道が少しわかりにくい以外は特にさほど難しい箇所もなく尾根に出ました。
頂上手間だけ少し傾斜が急で、設置してある紐を頼りに登りました。
ということで愛鷹山登頂。目の前に富士山が見えるはず…なのですが曇ってますね。
これからあの山に登るってモチベーションを高める狙いだったのになぁ
これが一部界隈では有名な一等三角点、なんか嬉しくなるかも?しれません。
頂上の景色が微妙だったので、さっきの尾根に降りてコーヒー休憩
多分静岡の市街が見えてるんだと思う。
下りは約1時間半ぐらい
全体を通して特にルートの選定以外は難しいところもなく登りやすい練習にはちょうどいい山でした。
三島の近くで食べた静岡おでん?魚粉がのってるのが特徴らしい。おいしかった。
塔ノ岳
神奈川県の山、最寄りは小田急の渋沢駅
標高1,491m、表丹沢と呼ばれる地区の最高峰で一本道の登りが続く通称バカ尾根と呼ばれるコースが有名。体力づくりのために挑戦
駅からはバスで15分ほどで、登山口となる大倉バス停に到着。
ここからが登山道の始まり
少し進むと視界が開けて渋沢方面の市街が見渡せます。
バカ尾根の名の通り、本当にずっと尾根を登り続けます。
すごく尾根っぽい、たまにちょっと緩い登りになるので休憩できます。
途中花立山荘で休憩します。ここまでくれば塔ノ岳までは1時間ちょっとです。
ところてんという謎チョイス、美味しいけど喉は渇くかも
この先、このコースで唯一ちょっと危ない箇所を通ります。とはいっても道は整備されているのでほぼ安全です。
塔ノ岳頂上、ガスってますので景色はまたもや良く見えず
少し休憩して下山へ
う~ん、この山結構景色が良いらしく、横浜方面や房総も見えるとのことだったんだけどなぁ
コンクリートで舗装された道に戻ってくると、そろそろ登山口です。
明るいうちに大倉バス停に戻ってこられました。
帰りに立ち寄った小田原周辺で食べたラーメン、その前に飲んだのでそんな覚えてないけど、たぶん高かった。
谷川岳
富士山登頂の最後の練習として選定したのが谷川岳、最寄りは上越線の土合駅
標高1,977m 、基本的にはロープウェイで登れば難易度は高くない山なのだけども、今回は少し難しい西黒尾根からの挑戦とした。
マニアの間ではモグラ駅として有名な土合駅、今回は下り列車で来ましたので関係ないですけどね。
西黒尾根登山口に向かう途中にロープウェイの駅も通ります。こちらにも登山装備した人がたくさんいます。
で、こちらが今回登る西黒尾根
入り口から今までの山とは違ってヤバそうな雰囲気が漂ってますね。
ちなみにこのルートは三大急登ルート呼ばれる、日本でも指折りの登りルートです。
最初の2時間程度は森の中を登っていきますので、ちょっと登りが急でも、そんなに高さは感じません。
ちょっと高さを感じて怖くなるのは尾根に出てから。そして夏は日差しを遮るものがないのでともかく暑い…
そして、ついに鎖が付いた岩場(通称鎖場)が出てきます。
ちょうど先行者がいたので、観察しながら学ぶことに
なんとか見よう見まねで登って上からの景色
いや、普通に怖い…これは下る自信ないわ…
ただ登るにつれ、景色はとても素晴らしくなる。これはちょっとハマるかも
鎖場2つ目、ここの方がちょっと緩やかかな?
ここを登るとラクダの背と呼ばれる地点に着きます。この辺から谷川岳の頂上が見えてきます。
頂上を見ながら登るこのルートが人気の理由がわかります。これは素晴らしい。
ちなみに後ろを振り向くと、今まで歩いてきた尾根が見渡せます。下見えるのが怖いけど
そして一番怖い鎖場、角度はそうでもないのですが、この岩がともかく滑る。
蛇紋岩と呼ばれるらしく、様々な記事でともかく気を付けるようにとの記載があります。
ここだけは雨の日は絶対に登りたくないですね。
ここを超えると、ロープウェイの天神ルートと合流して山小屋があります。
この辺からは急に人が増えて急に安心感があります。
少しだけヤマノススメ要素もあります。そういえばこの娘たちも富士山を目指してましたね。
ということでここから一つ目頂点、トマの耳までは20分ぐらい
珍しくこの日は晴れているので景色がきれいに見えます。
ここからもう一つの頂点、オキの耳を撮ると、よく見る谷川岳の写真っぽくなります。
でオキの耳、こちらは少し人が減ります。こっちが高い方なのにね。
この辺から急にガスが出てきたので急いで下ることにします。
下りは天神ー田尻尾根経由で下ります。
降りてくると晴れるんですよね。まあいいけど
途中までロープウェイルートと同じですが、ここで分岐します。
このルートはずっと森の中を下るだけなので特に面白みはないです。
登山口あたりまで行くとこんな張り紙があります。滑りやすいですが、服は汚さず降りてこられました。(ドヤ)
田尻尾根登山口になります。無事下山できました。辛かった…
帰りに買った、峠の釜めし
今振り返ってもこの登山が一番厳しいルートだったと思う。
富士山登山
ついに富士山への挑戦
標高3,776m、言わずと知れた日本最高峰
今回は前記した通り吉田ルートでの挑戦のため、富士急行線富士山駅から開始です。
ここからバスで5合目まで向かいます。
スバルライン5合目までのバスは環境によさそうな電気自動車みたいです。ただ製造が中国BYDということでちょっと乗り心地はいまいち。
今回は高山となるため、気圧をメモしておきました。
5合目(約2,300m)の気圧は776.5hPa平地が1014hPaということは5合目でも結構低いね
まずは高地への慣らしということで、友人たちと昼食
メガ・カレー、普通の噴火カレーの4人前とのこと、私は別途食事をしていたので一口だけ食べましたが、それほど辛くもない食べやすいカレーでした。
これで¥3,770なので複数人で来てシェアすれば実は一番安い選択しかもしれません。
登山口で入山料¥2,000を支払います。こちらは2024年からの制度で、このおかげで今年は少し登山者数が減っているのかもしれません。
ここから開始、この日は7合目の富士一館を目指します。
まだこの辺は植物もあります。上は雲で見えないのは不安ね
下はたまに晴れ間が見えます。
登山道はほとんどがザレ場(砂地の登り坂)ですが、7合目あたりから岩場が少し出てきます。写真の通りすごい混んでます。
登り始めて2時間ちょっとで目的の富士一館に到着
富士一館(約2,800m)の気圧は729.3hPa、だんだん下がってきたね。
今のところは体の不調などはないので大丈夫そう。
ちなみに携帯電話回線について今回3キャリアを持参したのでいろいろ見てみました。
・docomo回線:全域で接続可
・au回線:全域で接続可(一部不安定な箇所あり)
・楽天回線:接続不可
という結果になったので、楽天回線をメインにしている方は注意した方がいいですね。
17時頃から晩御飯、御来光に合わせて出発する宿泊者に合わせてすごく早い時間です。
結局、夕方からなんてそんなに寝られないので、外の景色を撮ったりしてました。
これ22時ぐらいなのですが、街の明かりでこんな風になります。
また驚いたのが、山小屋のトイレでなんと温水便座(シャワーなし)となっています。信じられん。
ちなみに水はさすがに自由に使えないらしく、横に掛かっている銃みたいなやつで洗浄します。とはいってもほぼ水洗、快適すぎる。
そんなこんなで、深夜11時頃から山頂に向けて出発しました。
大体みんな同じ考えなので、ヘッドライトの道ができています。これは富士山ならではかもね。
本8合目を超えた辺りでちょっと空が明るくなってきました。
ここまでちょっと雨が降ったりで正直すごく寒かった。防寒だけは本当にしっかりして富士山は挑んでください。
日の出の10分前ギリギリぐらいで山頂の目印となる鳥居が見えました。
ということで、ギリギリ吉田口の山頂に到着!3,776mではないけど、ともかく御来光は見えそう。
なんとか御来光見えました。というか人多すぎ…大人気アトラクションやんけ
焼き印?をもらいました。これがありがたいものって山小屋の親父さんが言ってたので。
日本一、物理的にも値段的にも高い自動販売機。見られてうれしいよ。
寒いので豚汁を飲みました。¥1,000、まあそんなもんか。
ここからはお鉢巡りをして最高峰を目指します。
富士宮口の山頂、ここに郵便局があったらしい(見忘れた)
あれが最高峰の剣ヶ峰、山頂からも結構登るのね。
最高峰直前でまさかの大行列、ここで1時間近く待ちました。
富士山は二等三角点
そしてついに到着、3,776m日本最高地点。いや長かった。
ちなみにこの地点の気圧は
大体651hPaみたい、平地の半分までは行かないね
ちなみに山頂についてから1時間ぐらいして、私は多少の頭痛と吐き気が出てきました。まだ活動はできましたが、これがさらに重くなったら辛いなと感じます。
なんだか山頂付近はどこか他の惑星に居るみたいでちょっと不思議ですね。
この感じは伊豆大島の黒砂漠に近いかもしれません。
噴火口近くも通ったりします。なんかやっぱり全体的に不思議な感じ
ということでお鉢巡りも終わったので下山していきます。富士山は下山は専用ルートで降りられます。
とても良い景色を見ながら降りられます。
…が、実は下山はこれが6合目付近まで永遠と続きます。飽きます。
そして地味に傾斜がある坂道を下るって結構体力を奪われます。
富士登山で一番きついのはこの下りってことで間違いないでしょう。
ただ切り取る景色は一つ一つ素晴らしいんですよね…
ということで地獄?の下りを終え無事下山を完遂しました。
これにて富士山登頂の目標を達成しました。
登った感想
富士山を登ると決めてから約一年の月日をかけて今回の登頂を完遂したので、まず達成感はすごい。
また、思ってたよりかも富士山は難易度としては難しくなくともかく装備と体力(気力)が重要というのを知れたのも収穫だった。
ただ個人の感想としては、富士山はちょっと面白くない山だった。
理由は2つ
・景色がずっと変わらない
・永遠とほぼ同じような道のり
この2つが個人的に面白くないと思った理由。
これに関しては富士山の地理的条件でしょうがないことなんだけども、今まで登った山と比べてしまうとちょっと飽きてしまう。
逆に良いと思ったところは「最高峰に登るという経験」と「お祭りのように人が多く賑わっている」ところだと思う。
登る価値がある山であるのは間違いないが、この山にハマるというのはまだわからないというのが正直な感想。
まあ、感想は人それぞれですので…
今年のシーズンはもう終わりですが、来シーズン挑戦してみるときっと良い経験になるのは保証できるかなと思います。
登山記事は不定期になると思いますが、機会があったら書いていきますね。
それでは今回はここまで、次回もよろしやす