お久しぶりです。Taipinです。
前回までの記事で今回の旅記事はすべて書き終わったので、旅のまとめ記事をつくっておく。この旅行がどんな経緯で計画、実行されて結局どう感じたのかを現時点での主観でまとめている。いつかの旅人の参考になればと思う。
この記事の目次
まずは全体像|世界一周をどう回ったのか
このセクションでは、旅の全体像をまとめていく。シリーズは全18記事あって、1本ずつ読むと今どこを移動しているのか分かりにくいと思うので、まずはルートの流れと大まかな区切り、そして全記事へのリンク一覧をここに置いておくことにした。途中から読み始めた人や、行きたいエリアだけつまみ読みしたい人の参考になればと思う。
ルートと大まかな日程
ルートをざっくり書くと、日本を出発してネパールへ入り、そこからインド経由でイギリスへ。イギリス各地を回ったあとヨーロッパ大陸に渡り、エジプトを経由して南米へ。南米をぐるっと回ってから最後にハワイに寄って帰国、という流れ。期間は73日間、訪問した国は13カ国で、フライトだけの移動距離でも4.2万キロぐらいという感じ。
地図で見ると分かる通り、大きく西回りで地球を回っていく形になっている。
旅を3つに区切ると分かりやすい
全18記事もあると振り返るのもなかなか大変なので、私の中では旅を3つに区切って捉えている。1つ目が、日本からタイ経由でネパールに入るアジア編。2つ目が、ヨーロッパ編。3つ目が、エジプトとそこから大西洋を越えて南米を巡り、帰路にハワイへ寄る後半編。こう区切っておくと、記事を読み返すときにも今どのあたりの話なのか掴みやすいかなと思う。気になるエリアだけ読みたい人も、この3区切りを目安に次のリンク一覧から探すのが正解。
シリーズ全記事リンク一覧
シリーズ全18記事のリンクを一覧で置いておく。記事番号順=時系列なので、上から順に読めば旅の流れをそのまま追える形。タイトルに地名を入れてあるので、行きたい場所だけ拾い読みするのもありかなと思う。
| No. | 記事タイトル | 主なエリア |
|---|---|---|
| #00 | 長期休暇で海外放浪#00【初日~ネパール到着】 | 日本 → ネパール |
| #01 | 長期休暇で海外放浪#01【ネパール】 | ネパール |
| #02 | 長期休暇で海外放浪#02【バンガロール~マンチェスター】 | インド/イギリス |
| #03 | 長期休暇で海外放浪#03【スコットランド】 | イギリス |
| #04 | 長期休暇で海外放浪#04【マン島】 | マン島 |
| #05 | 長期休暇で海外放浪#05【ロンドン・ウェールズ】 | イギリス |
| #06 | 長期休暇で海外放浪#06【ポルトガル】 | ポルトガル |
| #07 | 長期休暇で海外放浪#07【ドイツ・デンマーク】 | ドイツ/デンマーク |
| #08 | 長期休暇で海外放浪#08【デンマーク生活】 | デンマーク |
| #09 | 長期休暇で海外放浪#09【デンマーク・オーデンセ】 | デンマーク |
| #10 | 長期休暇で海外放浪#10【フランス・ディエップ】 | フランス |
| #11 | 長期休暇で海外放浪#11【コッツウォルズ/きんモザ聖地巡礼】 | イギリス |
| #12 | 長期休暇で海外放浪#12【エジプト】 | エジプト |
| #13 | 長期休暇で海外放浪#13【アルゼンチン】 | アルゼンチン |
| #14 | 長期休暇で海外放浪#14【イグアスの滝】 | アルゼンチン/ブラジル |
| #15 | 長期休暇で海外放浪#15【リオデジャネイロ】 | ブラジル |
| #16 | 長期休暇で海外放浪#16【サンパウロ・パナマ】 | ブラジル/パナマ |
| #17 | 長期休暇で海外放浪#17【ハワイ】 | アメリカ(ハワイ) |
全体像はこんな感じ。ここから各エリアの振り返りに入っていくが、その前に、そもそもこの長期休暇をどう取ったのかというところから書いていく。
前提の話|3ヶ月の休暇をどう取ったか、そしてワーホリを活かしきれなかった理由
本編の振り返りに入る前に、まずこの旅の土台になった「休暇そのもの」の話をしておきたい。シリーズのタイトルには全部【ワーホリ】と付けているが、正直なところ、いわゆるワーホリらしい滞在はほとんどしていない。なぜそんな中途半端なことになったのか、そして会社員の身でどうやってこれだけの休暇を確保したのか。この2つはシリーズを通してちょくちょく質問をもらった部分でもあるので、詳細は序の記事に譲るとして、ここでは要点だけまとめておく。
ワーホリのビザは取ったが、休職が取れなかった
もちろん、ワーキングホリデーのビザ自体はちゃんと取得している。タイトルに【ワーホリ】と付いているのはそのためで、看板に偽りはない…はず。ただ、実際に会社と相談すると休職を使ってのワーキングホリデーは認められないとの回答だった。無鉄砲に動いた自分がいけないのはあるが、流石にビザまであれば交渉の余地ありと考えていたので、この回答は予測していなかった。正直どうしようか相当迷ったが、会社を辞めて行くという選択肢はリスクのある決断と考えていたので、どうこのワーホリを実現するかを考えるところからのスタートになった。休暇についての就業規則は自分だけでは解釈の難しい部分もあり、詳しい人に相談することにした。
社労士の友人に相談してみた
相談した相手は、大学時代の友人。社会保険労務士事務所を開業している人物で、こういう話を持ち込むにはちょうどいい相手だった。
そこで受けた指摘が「休職制度は労働基準法に定められたものではなく、各社の就業規則に依存する」というもの。つまり、長く休めるかどうかは自分の会社の就業規則がどうなっているか、そして最終的には会社の判断次第、ということになる。この前提を踏まえたうえで、実際に会社とどういう形で合意できたのかを次にまとめていく。
有給をつなげて70日+α ── 実際に会社と合意できた形
最終的に会社と合意できたのは、「取得できる休暇をすべて取得する」という形。具体的には、繰り越していた有給と、翌年度に付与される予定の休暇をつなげて70日+αというのが今回の休暇の中身で、これがおおよそ3ヶ月という枠の正体になる。念のため書いておくと、これは「誰でもこうすれば取れる」という話ではまったくない。前述の通り、休みの扱いは各社の就業規則と会社の判断に依存するので、同じことを考えている人は、まず自分の会社の就業規則を確認するところからかなと思う。ともあれ、こうして3ヶ月という時間が確保できたわけだが、今度はこの3ヶ月をどう使うかという問題が出てくる。
3ヶ月では、ワーホリらしい過ごし方はできない
3ヶ月では、現地に腰を据えて暮らすようなワーホリらしい過ごし方は難しい。そう判断して、デンマーク滞在は1ヶ月程度に絞ることにした。残りの時間は、逆に長期休暇でなければできない旅行に充てるという方針で、それがネパールから南米、ハワイまで続く今回の放浪ルートになった。ワーホリの制度を活かしきれなかったという意味では中途半端だが、この配分にしたからこそ回れた場所も多かったので、結果としては悪くなかったかなと思う。休暇取得までの詳しい経緯やビザ取得のあれこれは序の記事にまとめているので、そちらも読んでもらえればと思う。前置きはこのあたりにして、ここからいよいよ最初の目的地、ネパールの振り返りに入っていく。
アジア編|ネパールとインド乗り継ぎで、旅のギアが入った

ここからいよいよ各エリアの振り返り本編に入る。最初はアジア編ということで、#00〜#02で書いたネパール滞在と、インド・バンガロールでの乗り継ぎをまとめて振り返っていく。旅の一発目がネパールというのはなかなか面白い選択だったのではないかと思うが、序盤で受けた洗礼が、結果的にその後の旅全体の基準になった感覚がある。とはいえここで観光情報をおさらいしても仕方ないので、「旅の出だしとしてどうだったか」という視点で、空港・交通・人との距離感の3つを軸に書いていく。
ネパールで最初の洗礼
慣れていると考えていたが到着して早々、怪しい日本語でタクシーの客引きという経験はやはり海外に来たなと感じる瞬間である。日本の空港の感覚はここで一度リセットされた。街中の移動については今回inDriveというアプリだったのでトラブルはなかった。アジアの交通はアプリ手配とかを駆使すればエジプトとかと比べると比較的大きな問題になることは少ない。とはいっても正直なところ、最初の数日は移動のたびに神経を使っていた気がする。
ちなみにネパールでは日本語を少し話す絵の売り付け詐欺がいて、実はショップまで連行された(ちょっとガイド代を払うだけで何も買わなかった)ので、手口など気になる人がいれば、01ネパール編に書いているので、そちらも読んでもらえればと思う。
インド・バンガロール乗り継ぎ

バンガロールはあくまで乗り継ぎでの滞在。滞在時間は10時間で、手続き面では特定の国だけ使えるというアライバルビザを取得して入国した。乗り継ぎとはいえ、インドの最先端、インドっぽくないとはいえバンガロールの市街を見て本場のビリヤニを食べたのはいい経験になった。
乗り継ぎの詳しい流れは#02のバンガロール編にまとめているので、同じルートを考えている人の参考になればと思う。
アジアから回る旅程は正解だったか
先に結論から言ってしまうと、出だしがアジアだったのは正解だったかなと思う。最初に「日本の常識が通じない環境」だけれども比較的安全な国を通過しておくと、そこが自分の中の基準になって、以降の国で多少のことがあっても驚かなくなる。逆にヨーロッパから入っていたら、後半のエジプトや南米でのギャップがもっと大きく感じられていたはず。
あとはアジアだとまだ日本チェーンなどもあったりするので意外に助かることも多い。
この序盤で鍛えられた感覚は旅の後半までずっと効いていた。空港の混沌も、交通の交渉も、人との距離の近さも、一番濃いところを最初に浴びておくのが正解。
イギリス編|スコットランド、マン島、ウェールズ、コッツウォルズ
このセクションでは、イギリス編(#03・#04・#05・#11)をまとめていく。先に断っておくと、イギリス滞在は旅の前半と後半の二回に分かれていて、前半でスコットランド・マン島・ウェールズを回り、後半でコッツウォルズに戻ってきているという構成。同じ国とはいえ、都市と島と田舎とでずいぶん顔が違うので、時系列というよりはエリアとしてまとめて振り返っていく。
マン島に行った理由と、行ってどうだったか

まずはマン島から。イギリス本島とアイルランドの間に浮かぶ島で、正確にはイギリス本国とは少し別扱いの土地らしい。日本人の旅行先としてはかなりマイナーな部類かなと思う。私は元々バイクレースでこの島のことを知っており、いつか機会があれば行きたいとずっと考えていた。今回は訪問した時期がオフシーズンなのもあって船も少ないし、観光列車も動いていないという観光には不向きだったけど、その分宿は安いし、じっくりとマン島TTコースを巡ることができた。バイク乗りであれば一回行ってみてほしい。そして次回はバイクをレンタルしてぜひとも一周ツーリングをしたい。詳しい行程やアクセスはマン島回の記事にまとめているので、気になる人はそちらを読んでもらえればと思う。
スコットランドの街の空気

続いてスコットランド。同じイギリスでもイングランドとはまた空気が違うとよく言われる土地で、実際に歩いてみての印象はロンドンとかと比べるととっても落ち着いた地方都市という感じ。町並みもイメージするヨーロッパぽい建物が多いので町を歩くだけでとても楽しい。振り返ってみると、イギリス編を通してのテーマのひとつが都市部と田舎の落差だったかなと思う。街の中心部の密度と、少し外れた先の何もなさの振れ幅が大きくて、同じ一日の中で別の国を移動しているような感覚になる。このあたりの空気感は写真で見てもらうのが早いので、本編記事も合わせて見てもらえればと思う。
コッツウォルズ再訪と聖地巡礼という旅の形

旅の後半で戻ってきたイギリスでは、コッツウォルズを再訪した。再訪の経緯は前回来た時にコッツウォルズをドライブしたいと書いていたから。今回の目的のひとつがいわゆる聖地巡礼だったんだけど、作品名や巡った場所の詳細は本編の記事に譲るとして、ここでは海外をレンタカーで回る経験についてを書きたい。公共交通で回る観光というのはやはりどうやっても制限が多く、見られる場所がどうしても限られてしまう。正直海外での運転は神経も使うし、速度域の違いですごく怖い部分も多いのだけれども、今まで見られなかったもっと深い部分が見られたと思う。有名な観光名所を順番に消化していく旅とはまた別物の楽しさで、長い旅の中に一本こういう区間があると良いアクセントになるかなと思う。
英語圏に戻ってきた時の安心感
最後に、イギリス編全体を通して感じたことをひとつ。ネパールから入った直後だったこともあって、英語がそのまま通じる環境のありがたさが身に染みた、というのが正直なところ。案内表示を読むのも、切符を買うのも、何かトラブルが起きた時に事情を説明するのも、共通言語が一枚あるだけで体感の難易度が一段下がる。旅の序盤にアジアで基準値を作ってから英語圏に入る、という順番だったからこそ余計にそう感じたのかなと思う。次のセクションでは、イギリスを出てからのヨーロッパ編を振り返っていく。
ヨーロッパ編|ポルトガル、ドイツ、デンマーク、フランス
ここからはヨーロッパ編(#06〜#10)を振り返っていく。対象はポルトガル、ドイツ、デンマーク、フランスの4カ国。振り返ってみると、このエリアは観光名所を巡るというより「生活」に寄った時間が長かった区間だったかなと思う。移動して、着いて、見て、また移動するというそれまでのリズムから一段ギアを落として、その土地の日常の中に身を置く時間が多かった、という感じ。旅全体の中でも毛色の違うパートなので、その空気感も含めて順番に書いていく。
デンマークで「暮らす」時間があったこと

このエリアの中心になったのが、約1ヶ月を過ごしたデンマーク。この滞在はワーホリのビザで過ごした期間で、ビザ周りの経緯は前提のセクションに書いた通りなのでここでは繰り返さない。現地では基本普通に生活をするだけに専念した。気分としては大学生に戻ったようだった(学校サボってたのバレるか?)。数日の観光ではなく生活のサイクルの中にいたので、記憶に残っているのも買い物や交通、時間の流れといった暮らしの手触りの部分だった。短い滞在では素通りしてしまうところに、1ヶ月いると少しずつ輪郭が見えてくるという感じ。このあたりの日々の詳細は#08の記事にまとめているので、そちらを読んでもらえればと思う。
ポルトガルの居心地の良さ

ヨーロッパ編の入り口になったのがポルトガル。先に結論から言ってしまうと、居心地の良さでいえばこの旅の中でもかなり上位に入る国だったかなと思う。気候や人との距離感、街のスケール感のバランスがちょうどよくて、長くいても疲れない。観光地としての派手さで勝負するタイプの国ではないのかもしれないけど、「もう少しここにいたい」と思わせる何かがある、という感じ。やはり食事と酒が美味い国というのはいい国なのは間違いない。滞在の具体的な中身や回った場所については#06の記事に書いているので、詳細はそちらで。また行きたい国を聞かれたら、たぶん真っ先に名前が挙がる国のひとつ。
オーデンセ、ディエップ——小さい町の良さ

今回の大陸編で改めて感じたのが、小さい町の当たり率の高さ。オーデンセはアンデルセンの故郷として知られるデンマークの町で、ディエップはフランス北部の海沿いの町。どちらも大都市のような観光の目玉が並んでいるわけではないけど、歩いて全体を把握できるサイズ感と、観光客向けに作り込まれていない日常の空気が良かった。正直なところ、こういう町は事前に調べてもあまり情報が出てこないので、当たりを引けるかは運の要素も大きい。ただ大都市の間の移動経路上にある町に寄ってみる、というくらいの緩い選び方でふらっと寄ってみると意外に心に残る街になったりするもの。それぞれの町の様子は#09オーデンセ・#10ディエップの記事に書いた通り。
大陸内の移動と物価の感覚
移動については、このエリアは陸路・空路ともに選択肢が多く、国境を越えるハードルが低いのが大きい。日本の感覚だと「国をまたぐ」というだけで身構えてしまうけど、実際は国内移動の延長くらいの感覚で動ける。各区間で何をどう使ったかは、それぞれの記事に書いている。物価の感覚をざっくり言うと、デンマークは日本より全体的に高めで、ポルトガルは日本と同じか少し安いくらい。同じヨーロッパでも国によって財布の感覚がかなり変わるので、旅の予算の組み方の参考になればと思う。ここまでで旅の前半が一区切り。次はヨーロッパを離れて、エジプト編に話を移していく。
後半戦|エジプト、南米、そして最後のハワイ
このセクションでは、旅の後半戦(#12〜#17)をまとめていく。ヨーロッパでは比較的落ち着いた時間が続いたが、エジプトに入ってからは移動距離も情報量も一気に増えて、旅の密度が明らかに変わった区間だった。エジプトから大西洋を渡ってアルゼンチン、イグアス、ブラジルと南米を進み、最後はハワイに寄ってから帰国するというルート。振り返ってみると、一番「旅をしていた」という感覚が強いのがこの後半かなと思う。順番に見ていく。
エジプトの濃度

エジプト編は#12にまとめているが、一言で表すなら「濃い」に尽きる。ヨーロッパの落ち着いた街歩きから一転して、声をかけられる回数も値段交渉の回数も桁が違うという感じで、ちゃんと旅人として危機感をもたないといけない国だった。この国は基本的に何をするにも金を求めてくるし、人がともかく面倒すぎる。本編でどこまで伝わるかわからないけど読んでもらえれば書き方の雰囲気だけでも伝わると思う。ただ、この国の観光資源については間違いなく一流そのもの。旅人であれば必ず訪れるべき国であるのは間違いない。でも次行くときは一人では行きたくない。そしてこの濃さを挟んだことで、次の南米に向けたスイッチも入った。
初の南米、アルゼンチンで気をつけたこと

アルゼンチンで一番神経を使ったのは、決済と治安まわり。アルゼンチンは両替のレート事情が特殊な国だと聞いていたのだけれども、訪問時点では裏レート(ブルーレート)が正規のものと変わらなくなっていたのでカード決済を主にした。ただ、アルゼンチンの地方では現金の文化が残っていてその現金を手に入れるのが大変なので、米ドルを持っていくことをお勧めする。詳しくはアルゼンチン本編を参照してほしい。
治安については過度に怖がっていたわけではなく、夜は基本出歩かない、移動は多少高くてもUber、スマホを路上で出さない、というあたりを淡々と徹底していた。
アルゼンチンの物価が思ってたより高かったのがちょっと想定外だった。肉とワインが美味いのでもっと楽しみたかった。
イグアスの滝は、行く価値があったか

見出しの問いに先に答えてしまうと、行く価値はあった、で間違いない。世界三大瀑布であることから行って損ということは全くない。詳しくはイグアス回の記事の写真を見てもらうのが早いかなと思う。滞在期間は2泊3日だったけどもう一日あった方がいいと思う。ブラジル側とアルゼンチン側のどちらから見るかという定番の論点もあるが、そのあたりも記事本編に譲ることにする。滝を見た後はリオへ抜けて、南米編の後半、そして帰路へと入っていった。
治安が悪いと噂のブラジルの都市

南米でも治安が悪い部類に入るというブラジルは、相当警戒して観光したということもあって正直、そんなに怖い思いはせず、どちらかというとブラジル人の陽気さとかすごくポジティブな印象受けた国であった。アルゼンチンから来ると物価も安いのでレストランで気兼ねなく食事ができる。謎のペルー人とカイピリーニャを飲み明かした夜は忘れないだろう。
サンパウロで行ったブラジルのすき家も話のネタにはちょうどいいかと思う。詳しくは#15リオデジャネイロ、#16サンパウロの記事を参照のこと。
最後をハワイにして正解だった話

そして最後はハワイ。パナマからロサンゼルス経由でホノルルに入り、乗り継ぎの一泊でワイキキとダイヤモンドヘッドを回って、ANAビジネスクラス(マイルアップグレード)で羽田へ帰るという締めくくりだった。詳細は#17ハワイにまとめている。結論として、最後をハワイにしたのは正解だったと思う。南米で張っていた気をほどいてから日本に帰る、緩衝材みたいな役割をハワイが果たしてくれて、いきなり日常に戻るより着地がずっと滑らかだったかなと思う。長期の旅は「どう終わるか」の一つの結果としてきれいにできた経験だった。次のセクションでは、シリーズ全体の締めとして、旅全体を振り返って思うことをまとめていく。
旅を通して感じたこと
ここまでエリアごとの振り返りを続けてきたが、最後はシリーズ全体の締めとして、旅を通して考えたことを書いておきたい。行程や費用の話は各記事に譲るとして、このセクションで扱うのは筆者の内面の話。約3ヶ月、ネパールからハワイまで移動し続ける中で、考えが変わったこともあれば、意外と変わらなかったこともある。それを4つの切り口に絞ってまとめていく。多分に主観の話なので、あくまで一人の一般日本企業に勤めるJTC会社員の感想として読んでもらえればと思う。
言葉の壁について
長期で海外に出ると言うと、まず聞かれるのが「言語は大丈夫なの?」という話。実際、言葉の壁は思っていたより高かったのか、低かったのか。正直なところ、英語がちょっとできれば困ることは少ない。空港や宿のような「型が決まったやり取り」に関しては、これだけ旅をしていれば困ることはないと言っていい。ただ、現地の人との雑談とか現地語が分からないし、英語もおぼつかない感じのなのでもうちょっと話せるようにはなりたいなと思う。とはいっても、翻訳アプリを使えばいいだけの話なので、言語で海外に出ないというのはもったいないと思う。
長く旅をすることの辛さ
長旅をした人は意外にこの問題を挙げている人が多いのが今回の旅で痛いほど実感した。人間は旅に「非日常」を求めるのだけれども、この「非日常」も一か月以上続くとこれが「日常」になる。そうなると絶景や世界遺産を見ても、感動の閾値が上がってきて、いつかは上限になって、旅自体に疲れてしまう。多分、感動は無限に積み上がらないのだと思う。そんな時に今の日本での暮らしが憧れる「非日常」となりこれを求めてしまう。結局人間は無い物ねだりらしい。たまにいる数年間旅をする人は本当にすごいと思う。そういう意味で考えると、旅は一か月ぐらいを複数回行った方が満足度は高いのかなと考えてしまった。
海外生活は可能か?
今回の旅ではもともと「日本以外の国での生活」が実際にできるかを確認するという自分への確認もあった。正直に言うと一か月だと流石に確実な回答はできないのだけれども、デンマークに関しては生活できそうな気がするというのが感想だ。食事とか心配なこともあったんだけど、意外に普通に自炊の料理で暮らせたし、現地にいればそこの暮らしに馴染めるものなのだなと実感した。北欧は旅行者視点だと金銭面がちょい不安だけど、居住者に関してはそれなりの社会保障があるはずなので恐らく大丈夫であろうという算段。というか現代のインターネットがある現社会であれば暮らす場所はそこまで関係しないのかなとも思った。もうちょっとサンプルはほしいので別の機会にも海外で暮らすというのができればなぁと思う。というわけで、内面の話はこのあたりにして、最後にシリーズ全体のまとめと今後の話をして、この総まとめ記事を締めくくりたい。
長期放浪の実用まとめ|持ち物・お金・移動・宿・トラブル
締めのまとめに入る前に、実用面の話をここで一度整理しておきたい。3ヶ月近い放浪となると、荷物もお金も移動も、短期旅行の延長ではどうにも回らない部分が出てくる。各記事の中でもその都度触れてはきたが、シリーズ全体を通しての「結局どうだったか」は一箇所にまとめておいたほうが読みやすいかなと思う。というわけで、ここでは持ち物・お金・移動・宿・トラブルの5つに分けて振り返っていく。これから長期の旅に出る人の参考になればと思う。
持ち物:正解だったもの
まずは持ち物から。基本は以前紹介した海外一人旅から変わってないので以下を見てもらえればと思う。
ちなみに私の電源が必要なものはすべてUSBのType-Cに統一をしているので、PCから携帯まですべて同じ充電器を使うようにしている。(カメラだけは対応してないので互換バッテリーをType-Cで充電している)
追加で以下あると意外に助かるものを追加で書いておく
持って行って正解だったもの
・旅行用はかり
実際にはこの商品ではないのだけれどもこんな感じのはかりがあると持ち込み荷物で便利。
・ドキュメントフォルダ
こんなの紹介しなくてもいいと思うけど、ビザとか入れておくのに便利なのであった方がいい。
万人にはオススメしないけど良かったもの
今回初めてミラーレスの一眼を持ち歩いて旅に出たのだけれども、やはり撮れるものがすごく変わる。ただミラーレスといっても結構重いし邪魔なのは間違いないので人は選ぶと思う。
お金:支払いと総費用
次にお金の話。国をまたぐたびに通貨も決済事情も変わるので、現金とカードの使い分けは旅の間ずっとついて回るテーマだった、という感じ。ポイントを分けてまとめておく。
– 基本の支払い方針
基本的にはカードを利用。現金が必要な場合はキャッシングとした。
今回は使わなかったけど海外手数料が低いRevolutというデビットカードが最近は流行ってるらしいので試してみたい
総費用に関しては前回の記事にも挙げているが以下の通り。
| 総費用 |
|---|
| ¥2,134,493 |
200万ちょっと掛けた旅となった。個人的には円安もあり想定よりもちょっと高かったかなと思う(ビジネス乗らなければもうちょっと安かった)
移動:航空券関連
移動について。今回の行程はネパールからハワイまで飛行機での移動が軸になったので、航空券の取り方とラウンジまわりは書いておきたいところ。
– 航空券の取り方
基本的にはGoogleflightsが現時点では一番便利なので利用してる。
– アライアンスとマイル
ANAスーパーフライヤーズなので基本はスターアライアンスで便を選んでいる。
– ラウンジの活用
スターアライアンス便では各地ラウンジを利用した
宿
宿の取り方も、エリアによってだいぶ勝手が変わった部分。うまくいった選び方と、正直なところ失敗だった例の両方を残しておく。
– 予約サイトの使い分け
基本的にはBooking.com
今回は一部Trip.comも利用した
デンマークの宿は民泊(Airbnb)を利用
起きたトラブルと、その場の対処
最後にトラブルの話。これだけの期間動いていると、細かいものも含めてトラブルはそれなりにあったので、起きたことと、その場でどう対処したかをセットで書いておく。
– トラブル①ネパールで怪しい絵売りに付きまとわれた
カトマンズを歩いていたら急に片言の日本語で話しかけられて、勝手に観光案内を始めた。払う金はないといったが最終的には自分のアート店舗?に連れていかれて絵を買えと言われる。まあ途中から気づいていたので、1時間ぐらいガイドしてくれた料金として1,000円ぐらいを払って無理やり帰った。
– トラブル②マン島フェリー乗り遅れ
マン島に行くためのフェリーに乗るため駅まで移動してるときに途中のスーパーで余裕ぶっこいて朝食買っていたら、乗らなければならない電車に乗り遅れた。結果フェリーにも乗れず、12時間以上の待ち時間を作ってしまった。
– トラブル③オーデンセの宿でボヤ騒ぎの犯人にされかけた
オーデンセの宿で、朝食会場からボヤがあり消防までくる事態になった。ちょうどその時私は朝食会場にいて、私は何も触れてはいないのだが、朝食会場にいた数人のなかで私がボヤを起こしたとオーナーに半日詰められた。結局、防犯カメラの映像をみても、私が触った証拠はなく、オーナーは納得していない様子だったが無罪となった。
実用面の話はここまでにして、次のセクションでいよいよシリーズ全体の総括と今後の話に入っていく。
帰国してからの生活と、これから

いよいよこの総まとめも最後のセクションになった。ここまでは旅の中身の話をしてきたが、最後は旅が終わってからの話。羽田に降り立った瞬間に旅が終わったのかというと、正直なところそうでもなくて、日常に戻るまでの期間や、帰ってきたからこそ気づいたこと、そしてこうして記事を書き続けてきたこと自体も、この旅の一部だったかなと思う。というわけで、帰国後の生活とブログの今後について書いて、このシリーズを締めくくりたい。
日常に戻るまでにかかった時間
先に結論から言ってしまうと、生活が完全に元のペースに戻るまでには時間はかからなかった。最後にハワイを挟んだおかげかもしれない。ハワイを入れた判断はこの点でも正解だったかなと思う。仕事への復帰は帰国後二週間ぐらいだった。正直思ったよりも違和感もなく戻れた自分にも驚いている。そして仕事に戻ってから気が付いたのだけれども、旅をしている時間よりも仕事をしている時間の方が過ぎるのが早い。一週間がこんなに早かったのかと復帰してから気づかされた。
帰国後に気づいた日本のこと
帰国して最初に「帰ってきたな」と実感したのは、物価だった。そして何より、治安の良さ。昨今の情勢を踏まえて政治や治安を考えると、日本はやはり生活する上で一番過ごしやすい国なんだと改めて思う。
「3か月休んで世界一周」への反応の違い
一方で、仕事の場で「3か月休みを取って世界一周してきました」と話すと、大体の反応は「信じられない」「すごいけど自分はやりたくない」というものだった。
旅行中に外国人へ同じ話をすると、ごく普通に受け入れられることが多かったのに、日本ではこの反応になる。世間から見れば「変わった無駄なことをしている人」という評価は、まず間違いないのだろう。
「海外に出て初めて分かる視点がある」なんて大げさなことは言いたくないが、少なくとも日本社会において、そうした視点自体の価値は高く評価されていないようだ。
制度は変わっても、価値観は変わらない
最近はパスポートの申請料金引き下げなど、海外旅行を後押しする施策も出てきている。しかし、根底にあるこの価値観そのものが変わらない限り、日本における「海外経験」の評価は今後も変わらないのではないかと思う。
それでも、海外に出る”旅”には価値がある
To travel is to live -Hans Christian Andersen
旅することは生きることだ。
上手いことを言うつもりはないけど、今回の旅で特に印象に残っている言葉だ。
経験として、私自身は海外に出ることを強く勧めたい。ただ正直なところ、対外的に見れば「コスパの悪い経験」と評価されてしまうのは避けられないだろう。
しかしながら、普通の生活では経験できない「変わったこと」で独自の評価基準を持ち、物事を判断するのは生きていく中で「コスパ以上の価値」があるのではないのだろうか。
万人に理解してもらうつもりはないけど、こんな考え方もあるのかと感じてもらえれば幸いだ。
4ヶ月かけて旅を書き続けて分かったこと
このシリーズは2026年5月に書き始めて、この総まとめまで4ヶ月かけて全18回を書いてきた。正直なところ、書いている途中から旅の記憶はどんどん薄れていって、写真とメモを見返さないと思い出せない場面も増えていった。ただ、だからこそ記事として残しておく意味があったかなと思う。たまに初めてヨーロッパ行ったときの記録を見返してみると、忘れていた失敗談や感じたことを思い出せる。こんな経験を将来するための自分への貯金である。いつか自分で読み返すのが、今から少し楽しみだったりする。
行けなかった場所と、次の候補
行けなかった場所ももちろんある。心残りとしては中南米はもう少し時間をかけて観光したい。まだ何も決まっていないが、長期は難しくても数週間ぐらいをかけていきたいところ。ブログの今後については、しばらくは国内旅行とかその他いろいろな記事を雑多に書いていければと思う。ここまで長いシリーズに付き合ってくれた方、本当にありがとうございました。
いつかどこかの旅人の参考になることを祈る。



